「PHPに脆弱性が見つかったと聞いたけれど、自分のWordPressも設定変更が必要?」
まず確認したいのは、サイトで実際に動いているPHPのバージョンです。慌てて設定を変える前に、WordPressの管理画面で現在の状態を確認しましょう。
2026年10月22日に公開されたPHP 8.3.36とPHP 8.2.35には、今回の2件の脆弱性への修正が含まれています。
この記事では、修正済みかどうかの確認方法と、エックスサーバーで古いバージョンが表示された場合の手順を紹介します。
今回のPHPの脆弱性と修正版
PHP公式の変更履歴では、次の2件について、処理の中断時に内部状態が破損する問題への修正が記載されています。
- GHSA-w8hw-w9fx-j79w
- GHSA-6wmf-4rv5-p3rp
利用している系列によって、修正版の番号は異なります。
| 使用中のPHP系列 | 今回の修正版 | 修正適用の確認が必要なバージョン |
|---|---|---|
| PHP 8.3系 | 8.3.36 | 8.3.35以前 |
| PHP 8.2系 | 8.2.35 | 8.2.34以前 |
たとえば、8.2.35は「8.3.36より数字が小さいから未対応」という意味ではありません。 8.2系の修正版として判断します。
なお、古い番号が表示されていても、サーバー会社が独自に修正を適用している場合があります。表示だけで判断しきれないときは、提供元への確認が必要です。
WordPressでPHPバージョンを確認する方法
WordPressの管理画面にログインし、次の順に開いてください。
「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」→「PHPバージョン」
ここに表示される番号が、そのWordPressで使用しているPHPのバージョンです。
「8.3.36」と表示されていれば、今回の修正は適用済み
PHPバージョンが「8.3.36」なら、今回の2件に対応した修正版です。
今回の脆弱性への対応を目的に、PHPの設定を変更する必要はありません。 8.2系を使っていて「8.2.35」と表示される場合も同様です。
ただし、これは今回取り上げた2件についての判断です。今後公開される更新については、引き続きサーバー会社の案内を確認してください。
エックスサーバーで8.3.35以前が表示されたときの確認手順
PHP 8.3系を利用していて、サイトヘルスに「8.3.35」以前の番号が表示された場合は、次の順で確認します。
1.サイトヘルス画面を再読み込みする
まず、WordPressのサイトヘルス画面を再読み込みしてください。
再び「情報」→「サーバー」を開き、PHPバージョンを確認します。「8.3.36」に変わっていれば、今回の修正が含まれるバージョンです。
2.サーバーパネルで対象ドメインの設定を確認する
再読み込みしても古い番号のままなら、エックスサーバーのサーバーパネルにログインします。
「PHPバージョン切替」で、対象ドメインに設定されているPHPの系列を確認してください。
複数のドメインを運用している場合は、確認したいWordPressのドメインを選んでいるかも確認しましょう。
この段階では、番号を上げるために急いで8.4や8.5へ切り替える必要はありません。
3.8.3系なのに古い番号のままなら、サポートに問い合わせる
サーバーパネルで8.3系を選択しているのに、WordPressでは8.3.35以前と表示される場合は、エックスサーバーのサポートに修正の適用状況を問い合わせてください。
問い合わせには、次のような文面を使えます。
対象ドメインのPHP設定は8.3系ですが、WordPressのサイトヘルスではPHP[表示されたバージョン]と表示されています。
2026年10月22日公開のPHP 8.3.36で修正された2件(GHSA-w8hw-w9fx-j79w、GHSA-6wmf-4rv5-p3rp)について、この環境への修正適用状況と、利用者側で必要な操作を教えてください。
PHPの細かな修正版がいつ提供され、どの環境に適用されるかは、サーバー会社への確認が必要です。
8.2系で「8.2.34」以前が表示される場合も、同じ流れで確認してください。
PHP 8.4・8.5へ急いで変更する必要はある?
今回の2件への対応だけを理由に、PHP 8.4や8.5へ急いで変更する必要はありません。
8.3系には8.3.36、8.2系には8.2.35という修正版があります。
一方、PHPの系列を変更すると、利用中のWordPress本体・テーマ・プラグインとの互換性によっては、エラーや表示不具合が発生することがあります。
「数字が大きいから」という理由だけで切り替えず、系列を変更する際は、バックアップを取得し、対応状況を確認してから動作検証を行いましょう。
私のサイトでは「PHP 8.5.12」と表示されていました
私もWordPressのサイトヘルスで確認したところ、次のように表示されていました。
PHPバージョン:8.5.12(64ビット値をサポートしています)
PHP公式の変更履歴を確認すると、8.5.12にも今回の2件の脆弱性への修正が含まれています。 私の環境では、今回の件を理由にPHPの設定を変更する必要はありませんでした。
なお、「64ビット値をサポートしています」は動作環境の仕様を示す表示で、警告やエラーではありません。
すでに8.5.12を利用していてサイトが正常に動いているなら、8.3系へ戻す必要もありません。これから8.5系へ変更する場合は、テーマやプラグインの対応状況を確認してから進めましょう。
よくある質問
PHP 8.3.36なら、何もしなくて大丈夫?
今回取り上げた2件への対応を目的とする設定変更は不要です。ただし、その後のセキュリティ更新も継続して確認してください。
PHP 8.2.35を使っています。8.3に変更すべきですか?
今回の2件については、8.2.35にも修正が含まれています。今回の対応だけを理由に8.3系へ変更する必要はありません。
WordPress本体を更新すれば、PHPも更新されますか?
WordPress本体とPHPは別のソフトウェアです。WordPressを更新しても、サーバーで動くPHPが一緒に更新されるとは限りません。
PHPの状態はサイトヘルスで確認し、提供・適用状況はサーバー会社の案内で確認してください。
最初にすることは、現在のバージョン確認:まとめ
PHPの脆弱性情報を見かけたら、まずはWordPressのサイトヘルスで現在の番号を確認しましょう。
8.3.36、または8.2系の8.2.35なら、今回の2件の修正が含まれています。
古い番号が表示される場合は、画面の再読み込み、サーバーパネルの設定確認、サポートへの問い合わせの順に進めてください。
参考情報
※本記事は2026年10月22日に確認した情報に基づきます。修正版の提供状況は、ご利用のサーバー会社の最新案内をご確認ください。

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